特集 原因が明らかになった皮膚病
臨床例
結節性類天疱瘡
山内 康平
1
,
渡辺 圭子
,
三宅 雅子
,
内田 修輔
,
大磯 直毅
,
川田 暁
1自衛隊札幌病院 皮膚科
キーワード:
Minocycline
,
Nicotinamide
,
Prednisolone
,
紫外線療法
,
鑑別診断
,
そう痒症
,
多剤併用療法
,
類天疱瘡-水疱性
,
直接蛍光抗体法
,
Collagen Type XVII
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Minocycline
,
Niacinamide
,
Pruritus
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Bullous
,
Ultraviolet Therapy
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
,
Collagen Type XVII
pp.185-188
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018215412
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<症例のポイント>結節性類天疱瘡は水疱性類天疱瘡の一亜型であり、結節性痒疹や多形慢性痒疹の臨床症状が先行し、経過の途中で水疱が生じることが多い。ナローバンドUVB照射5日間後に水疱が出現した結節性類天疱瘡の1例を報告した。結節性痒疹の皮疹に紅斑やびらんを伴った場合や水疱が出現した場合は結節性類天疱瘡を考慮して、血清抗体価の測定や生検を施行するべきである。自験例では紫外線照射によるkoebner現象が水疱の出現に関与したことが示唆された。
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