特集 ざ瘡・ざ瘡様発疹
臨床例
ジアフェニルスルホン内服が奏効した集簇性ざ瘡
渡邉 里奈
1
,
春名 邦隆
,
今 泰子
,
竹内 かおり
,
木村 有太子
,
木下 綾子
,
須賀 康
1順天堂大学医学部附属浦安病院 皮膚科学教室
キーワード:
Dapsone
,
尋常性ざ瘡
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
経皮投与
,
皮膚疾患-顔面
,
汗腺炎-化膿性
,
Adapalene
,
Tranilast
Keyword:
Adapalene
,
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Acne Vulgaris
,
Diagnosis, Differential
,
Dapsone
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
,
Hidradenitis Suppurativa
,
Tranilast
pp.251-254
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013205721
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<症例のポイント>集簇性ざ瘡は顔面などに、硬結、嚢腫、膿瘍、皮下瘻孔や瘢痕など多彩な皮疹を形成する重症ざ瘡である。治療に抵抗する重症例の加療を目的として、ジアフェニルスルホン(化学名:4、4'-diaminodiphenylsulfone、以下、DDS)の内服が試みられることがある。後遺症としてざ瘡瘢痕がみられるため、DDS内服に加えてアダパレンゲル外用とトラニラスト内服を併用して予防を行った。集簇性ざ瘡に対するDDSの処方は保険適応外となるため、使用に際しては自費診療や副作用を含めた十分なインフォームドコンセントを必要とする。
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