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全身性エリテマトーデス患者に生じ全身麻酔下で摘除した巨大疣贅
中村 哲史
1
,
山田 朋子
,
堂本 隆志
,
中村 考伸
,
塚原 理恵子
,
永島 和貴
,
加倉井 真樹
,
出光 俊郎
,
梅本 尚可
1自治医科大学附属さいたま医療センター 皮膚科
キーワード:
いぼ
,
局所麻酔
,
エリテマトーデス-全身性
,
人工皮膚
,
全身麻酔
,
皮膚移植
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚疾患-足部
,
気体レーザー
,
レーザー療法
Keyword:
Anesthesia, Conduction
,
Anesthesia, General
,
Foot Dermatoses
,
Hand Dermatoses
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Warts
,
Skin Transplantation
,
Skin, Artificial
,
Lasers, Gas
,
Laser Therapy
pp.1472-1473
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373731
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- 文献概要
47歳女。6年前に右足底に結節が出現し、尋常性疣贅の診断で凍結療法、サリチル酸密封療法、皮膚剥削術を受けるも徐々に増大し、手にも新生した。20年来の全身性エリテマトーデスがあり、紹介受診時には右足底に56×40mm大の扁平隆起する結節を認め、両手指には小豆大までの疣状角化性結節が20個以上みられた。手指の疣贅には炭酸ガスレーザー治療を行い、足底疣贅は大きさを縮小させ、歩行時の痛みを緩和することを第一の目標とし、再発の可能性が高いことを十分に説明した上で切除術を選択した。術後3年の間、時折掌蹠に小さい疣贅の発生を認めるものの、凍結療法により増大することなく根治に近い状態を維持できており、患者の満足度は高かった。
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