特集 ウイルス感染症 最近の動向
モノクロロ酢酸が奏効した難治性尋常性疣贅の3例
西村 みずき
1
,
川瀬 正昭
,
江藤 隆史
1東京逓信病院 皮膚科
キーワード:
いぼ
,
経皮投与
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚疾患-足部
,
Chloroacetates
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Foot Dermatoses
,
Hand Dermatoses
,
Warts
,
Chloroacetates
pp.1651-1655
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077882
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1(56歳女性)。2年前より左中指遠位指節間関節(DIP)に10mm大の単発性角化性結節が出現した。症例2(39歳女性)。3年前より左示指に4mm大の単発性角化性結節が出現した。症例3(51歳男性)。2年前より左足底に15mm大の類円形角化性局面が出現した。いずれの症例も他院にて尋常性疣贅と診断され、液体窒素療法などの治療を受けるも無効で、著者らの皮膚科へ紹介となった。治療として削り処置、液体窒素療法のルーチン処置に加え、ビタミンD3軟膏-50%サリチル酸ワセリン絆創膏連結療法が行われたが効果は乏しく、モノクロロ酢酸塗布療法に変更した結果、治療開始3~6ヵ月で病変の消失がみられた。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.