特集 リンフォーマ・白血病
顔面の巨大な腫瘤に対して電子線照射療法が著効した菌状息肉症の1例
葭本 倫大
1
,
藤田 靖幸
,
平田 悠
,
保科 大地
,
守内 玲寧
,
氏家 英之
,
井上 哲也
,
清水 宏
1北海道大学 大学院医学研究科皮膚科学教室
キーワード:
Etretinate
,
Methoxsalen
,
PUVA療法
,
顔面腫瘍
,
菌状息肉症
,
多剤併用療法
,
経口投与
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
放射線療法
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Therapy, Combination
,
Facial Dermatoses
,
Etretinate
,
Facial Neoplasms
,
Mycosis Fungoides
,
Methoxsalen
,
PUVA Therapy
,
Radiotherapy
,
Skin Neoplasms
pp.1483-1487
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016404553
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62歳女。左下腿の疼痛・腫脹、全身の紅斑を主訴とした。54歳時に紅斑期菌状息肉症(MF)と診断されたが通院を自己中断していた。顔面に出現した紅斑が急速に隆起して右上眼瞼に75mm大、眉間に55mm大、上口唇に50mm大の腫瘤を形成して右眼は開眼不能であり、腫瘤期MFと診断した。左下腿の疼痛・腫脹は蜂窩織炎と診断してセフェピムおよびクリンダマイシン連日投与を行い、1週間で全身状態改善後、エトレチナート内服を併用しつつ週5回のメトキサレン内服による内服PUVA療法に加え、顔面の腫瘤に対して40Gy/20Frの電子線照射を施行した。腫瘤は瘢痕を残して速やかに消退し、4年経過時点で顔面病変は寛解を維持している。
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