投稿論文 症例
外陰部および左腋窩部に病変を認めた二重乳房外パジェット病の1例
浦川 絵里子
1
,
伊藤 文人
,
藤原 奈都美
,
日原 正勝
,
岡本 茉希
,
松岡 祐貴
,
福井 充香
,
覚道 奈津子
1河内総合病院 形成外科
キーワード:
Paget病-乳房外
,
腋窩
,
生殖器腫瘍-男性
,
皮膚移植
,
皮膚腫瘍
Keyword:
Axilla
,
Genital Neoplasms, Male
,
Skin Neoplasms
,
Skin Transplantation
,
Paget Disease, Extramammary
pp.1448-1453
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2023118316
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72歳男。1年前から外陰部の紅斑を自覚し、自身で軟膏を塗布していたが改善せず、当院皮膚科を受診した。生検で乳房外パジェット病(EPD)と診断され、当科(形成外科)に紹介された。腫瘍の大きさは6×5cmで、全身を診察したところ左腋窩部に5×2.5cm大の紅斑を認め、生検でEPDと診断した。外陰部の腫瘍辺縁から2cmのマージンをとり浅筋膜上で切除し、皮膚欠損部に人工真皮を貼付した。左腋窩部の腫瘍も同様に切除し、人工真皮を貼付した。術後18日目に人工真皮貼付部に植皮を行い、外陰部・左腋窩部とも植皮は生着し、術後1年6ヵ月の現在まで再発は認めていない。
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