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先天性頸部遺残軟骨の1例
平山 真帆
1
,
平野 宏文
,
坪井 良治
,
山崎 正視
1上尾中央総合病院 皮膚科
キーワード:
頸部
,
鰓弓
,
硝子軟骨
,
皮膚外科
,
副耳
Keyword:
Branchial Region
,
Neck
,
Hyaline Cartilage
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.758-759
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016318360
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12歳女児。出生時より右頸部に小結節があったが、増大傾向はなかった。前額部のやや右側に径7mm、亜有茎性、弾性硬の常色小結節を認めた。病理組織学的に有茎性病変の皮下組織に線維性結合織に囲まれた成熟した軟骨組織を認めた。軟骨細胞周囲の基質はElastica van Gieson染色で弾性線維が描出されず、硝子軟骨と診断した。線維腫、母斑細胞母斑などを疑い、局所麻酔下に切除した。結節の下床は索状に連続しており、可能な限り牽引して切除した。術後経過は良好であった。
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