特集 ウイルス感染症 最近の動向
成人にみられた伝染性軟属腫の2例
村田 瑠璃子
1
,
三宅 美帆
,
西島 千博
,
稲沖 真
1国立病院機構金沢医療センター 皮膚科
キーワード:
胸部疾患
,
頸部
,
再発
,
軟属腫-伝染性
,
皮膚疾患-顔面
,
Tacrolimus
,
皮膚外科
Keyword:
Facial Dermatoses
,
Molluscum Contagiosum
,
Neck
,
Recurrence
,
Thoracic Diseases
,
Tacrolimus
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1635-1638
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077878
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症例1(46歳女性)。成人T細胞白血病の経過中に趾間の鱗屑、爪の混濁、体幹の丘疹が認められ血液内科から皮膚科へ紹介となった。足白癬、爪白癬、伝染性軟属腫と診断し、抗真菌薬外用と軟属腫の摘除を行ったが、初診から2年後に顔面、頸部、背部に伝染性軟属腫の再発を認めたため、多発した丘疹を摘除した。症例2(36歳女性)。顔面の紅斑と丘疹を主訴に前医を受診、湿疹や尋常性ざ瘡としてタクロリムス軟膏やアダパレンゲルによる加療を受けるも改善せず、光沢のある丘疹が増加したため、著者らの皮膚科へ紹介となった。丘疹の組織学的所見より伝染性軟属腫と診断され、タクロリムス軟膏を中止することで丘疹の消失を認めた。
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