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特徴的な経皮排泄の臨床像を呈した弾性線維性仮性黄色腫の1例
熊谷 宜子
1
,
泉 映里
,
高江 雄二郎
1済生会横浜市南部病院 皮膚科
キーワード:
腋窩
,
仮性黄色腫-弾力線維性
,
頸部
,
生検
,
鼠径部
,
腹部
,
皮膚外科
Keyword:
Abdomen
,
Biopsy
,
Axilla
,
Groin
,
Neck
,
Pseudoxanthoma Elasticum
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1776-1777
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017077907
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72歳女性。中学生頃より両腋窩、後頸部、下腹部、両鼠径部に黄色丘疹を認め、加齢とともに皮疹は拡大傾向がみられた。転居に伴い著者らの皮膚科へ受診後、臨床・病理所見より弾性線維性仮性黄色腫(PXE)と診断され、しばらくは保湿剤の外用にて経過観察としていた。だが、両鼠径部の角化性紅斑が徐々に増大し、所見では両鼠径部に黄白色調の扁平隆起性楕円形丘疹が多発集簇しており、その直上に角化性紅斑が認められた。また、病理組織像では石灰化を伴う線維状物質が真皮から連続するように表皮に向かって排泄されていた。治療は患者本人の希望により切除術が行われた。
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