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多発性丘疹状毛包上皮腫の1例
佐藤 愛
1
,
米田 真梨恵
,
磯野 伸雄
,
倉繁 祐太
,
千葉 由幸
1国立病院機構災害医療センター 皮膚科
キーワード:
皮膚疾患-顔面
,
多発性丘疹状毛包上皮腫
Keyword:
Facial Dermatoses
pp.756-757
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016318359
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29歳男。両側鼻唇溝の丘疹を主訴とした。約12年前から両側鼻唇溝に帽針頭大丘疹が出現し、徐々に増加した。両側鼻唇溝と内眼角部に左右対称性、1~3mm大の正常皮膚色もしくは淡紅色小丘疹が多発していた。病理組織学的に真皮内に一部、表皮と連続する腫瘍胞巣を認め、腫瘍内に角質嚢腫が多数存在していた。腫瘍は基底細胞様細胞で構成され、胞巣辺縁では柵状配列がみられた。多発性丘疹状毛包上皮腫と診断し、皮疹部を単純切除・縫縮した。また、整容面を考慮して、術創を鼻唇溝に一致させた。術後経過は良好で、術創は殆ど目立たない状態となった。
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