Japanese
English
症例報告
自然消退傾向を示した多発性丘疹状毛包上皮腫の1例
A case of trichoepithelioma papulosum multiplex with a tendency of spontaneous regression
松崎 康司
1
,
玉井 克人
1
,
橋本 功
1
,
馬場 貴子
2
,
木村 瑞雄
3
Yasushi MATSUZAKI
1
,
Katsuto TAMAI
1
,
Isao HASHIMOTO
1
,
Takako BABA
2
,
Mitsuo KIMURA
3
1弘前大学医学部皮膚科教室
2国立弘前病院皮膚科
3木村皮ふ科
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
2Department of Dermatology, National Hospital Hirosaki
3Kimura Dermatology Clinic
キーワード:
多発性丘疹状毛包上皮腫
,
アポトーシス
Keyword:
多発性丘疹状毛包上皮腫
,
アポトーシス
pp.1030-1032
発行日 1999年11月1日
Published Date 1999/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903057
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17歳,男性.幼少時より内眼角部から鼻翼部にかけて対称性に半米粒大の丘疹が出現した.父,姉,兄にも同症があるため精査目的に当科を受診した.病理組織検査では真皮上層から中層にかけて均一な異型性のない基底細胞様細胞の腫瘍塊を認め,臨床症状をふまえて多発性丘疹状毛包上皮腫と診断した.自然消退傾向が家族全員に認められ,アポトーシスの有無をTUNEL法を用い調べたところ陽性細胞を認めた.自然消退傾向を示す多発性丘疹状毛包上皮腫の報告はなく,またその経過にアポトーシスの関与が示唆されたので報告する.
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