治療
炭酸ガスレーザーにて繰り返し治療した劣性栄養障害型表皮水疱症における指趾癒合 3例の治療経験
白石 映里子
1
,
長谷川 敏男
,
平澤 祐輔
,
池田 志斈
1順天堂大学医学部附属順天堂医院 皮膚科
キーワード:
合指症
,
再手術
,
再発
,
表皮水疱症-栄養障害型
,
気体レーザー
,
レーザー療法
Keyword:
Reoperation
,
Recurrence
,
Syndactyly
,
Epidermolysis Bullosa Dystrophica
,
Lasers, Gas
,
Laser Therapy
pp.689-692
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016318345
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症例1は0歳男児で、生下時より両下腿と右手に水疱、口腔内にびらんがあり、皮膚生検で劣性栄養障害型表皮水疱症(RDEB)と診断した。3歳時に左第2、3趾間の癒合に対し、炭酸ガスレーザーを用いた趾間形成術を施行し、術後4週で上皮化した。5歳時に癒合が再発進行したため、再び炭酸ガスレーザーで趾間形成術を施行し、術後5ヵ月の現在まで再発を認めていない。症例2は38歳男性で、生下時より全身に水疱があり、前医でRDEBと診断された。38歳時より計8回の指間形成と全層植皮術を施行したが、再発を繰り返した。左示指・中指、中指・環指、環指・小指間の癒合に対し、炭酸ガスレーザーを用いた指間形成術を施行したところ、術後3週で上皮化した。症例3は0歳女児で、生下時より手掌・足底にびらん、水疱、趾間癒着があり、RDEBと診断した。7歳時に趾間癒合に対し炭酸ガスレーザーを用いた趾間形成術を施行し、術後12年の現在まで再発を認めていない。
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