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鼻翼に生じたSuperficial Angiomyxomaの1例
佐竹 史章
1
,
斎藤 真理子
,
神谷 秀喜
,
北島 康雄
,
松永 研吾
,
山田 鉄也
1木沢記念病院 皮膚科・皮膚がんセンター
キーワード:
粘液腫
,
鼻腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
免疫組織化学
,
気体レーザー
,
レーザー療法
Keyword:
Immunohistochemistry
,
Nose Neoplasms
,
Myxoma
,
Skin Neoplasms
,
Lasers, Gas
,
Laser Therapy
pp.636-637
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016280970
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症例は82歳女性で、8年前より左鼻翼の小結節を自覚し、徐々に増大したため受診した。左鼻翼に16×13×13mm大、常色でゴム様硬の懸垂性腫瘤を認めた。病理組織学的所見のルーペ像で腫瘍に圧排される表皮が菲薄化し、表皮突起が消失していた。腫瘍全体に粘液様の間質と血管の増生を認めた。強拡大像で血管の増生が著明で、粘液様の間質の中に紡錘形ないし星芒状の腫瘍細胞が浮遊し、特殊染色アルシアン・ブルーが陰性であった。免疫組織学的所見はS100蛋白、デスミン、D2-40は陰性で、ビメンチンのみ陽性が得られた。臨床および病理組織学的所見より表在性血管粘液腫(SA)と診断した。患者自身で腫瘤を捻転したためか、基部が壊死しており、同部から切除した。切除1ヵ月後に炭酸レーザーで残存部分を追加焼灼した。切除後6ヵ月現在再発はない。
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