特集 薬疹・薬物障害
ボルテゾミブにより生じたSweet病様皮疹の2例
麻生 悠子
1
,
伊崎 誠一
,
寺木 祐一
1埼玉医科大学総合医療センター 皮膚科
キーワード:
Steroids
,
Sweet症候群
,
骨髄腫-多発性
,
経皮投与
,
発疹
,
Bortezomib
,
静脈内注射
Keyword:
Bortezomib
,
Administration, Cutaneous
,
Exanthema
,
Injections, Intravenous
,
Multiple Myeloma
,
Steroids
,
Sweet Syndrome
pp.363-366
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016208975
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症例1は75歳男性、症例2は59歳男性で、いずれも多発性骨髄腫に対してボルテゾミブ投与中であったが、それぞれ7クール目、4クール目に顔面、体幹、上肢にSweet病様皮疹が出現したため当科紹介となった。病理組織学的に真皮血管周囲または付属器周囲に核塵を伴う好中球の浸潤を認め、ボルテゾミブによる薬疹が考えられた。2例ともステロイド外用による治療にて皮疹は軽快した。症例1は9クール目に皮疹の再燃を1度認めたが、いずれの症例もボルテゾミブ投与の継続が可能であった。
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