発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002092051
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
42歳男.人間ドックの超音波検査で異常を指摘され,腹部CT検査を行ったところ左腎腹側に10×7.8cm大で辺縁比較的明瞭,内部は造影されない腫瘤影が,肝内には多発性低吸収域が認められた.腹部血管造影により腹腔内腫瘤は主に上腸間膜動脈,一部下腸間膜動脈支配であることがわかった.経皮的肝生検の免疫染色でS-100蛋白強陽性の腫瘍細胞を認め,悪性神経鞘腫と考えた.臨床経過,画像所見も合わせて,肝転移を伴った小腸又は腸間膜由来の腹腔内原発悪性神経鞘腫と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2001