症例
化学療法と2度の骨髄移植により長期寛解を維持している芽球性形質細胞様樹状細胞腫の1例
池原 進
1
,
鍬塚 大
,
小川 文秀
,
牧山 純也
,
新野 大介
,
大島 孝一
,
宇谷 厚志
1長崎大学 皮膚科学教室
キーワード:
Cytarabine
,
Daunorubicin
,
Mitoxantrone
,
NK細胞
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨髄移植
,
前腕
,
皮膚腫瘍
,
リンパ腫
,
寛解導入
,
再治療
,
形質細胞様樹状細胞
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Daunorubicin
,
Cytarabine
,
Forearm
,
Killer Cells, Natural
,
Lymphoma
,
Mitoxantrone
,
Remission Induction
,
Skin Neoplasms
,
Bone Marrow Transplantation
,
Retreatment
pp.271-274
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016168078
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62歳男。3ヵ月前より左前腕尺側の常色結節が出現し、徐々に増大したため近医を受診後、精査加療目的に当科紹介となった。初診時、左前腕尺側に60×60×25mm大のドーム状に隆起する弾性硬の紅色腫瘤を認め、中央部には点状出血がみられた。病理組織学的所見より、芽球性形質細胞様樹状細胞腫と診断し、化学療法を開始した。治療開始4ヵ月後には腫瘤の消失が得られたため、5ヵ月後に同種骨髄移植を行った。しかし、移植4ヵ月後に再発を認めたため、左大腿外側・右下腿外側の結節を切除後、化学療法を開始し、その2ヵ月後に2度目の骨髄移植を行った。初診より40ヵ月(2度目の骨髄移植から26ヵ月)経過した現在、寛解状態を維持している。
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