特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
IX 免疫
87.血管性紫斑病と第XIII因子製剤
山崎 崇志
1
1埼玉医科大学総合医療センター 小児科
キーワード:
血液凝固第XIII因子
,
紫斑病-Schoenlein-Henoch
,
消化管出血
,
皮膚疾患
,
腹痛
,
関節痛
,
禁忌(治療)
Keyword:
Factor XIII
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Purpura, Schoenlein-Henoch
,
Skin Diseases
,
Abdominal Pain
,
Arthralgia
pp.1688-1689
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086359
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Henoch-Schönlein 紫斑病(血管性紫斑病,IgA 血管炎)の患者血漿中の第XIII因子が低下し ていることを,1977 年にHenriksson らが報告し,さらに重篤な消化管出血を呈した症例に対し抗線溶薬とともに第XIII因子を投与して改善を得たことを示した.その後も他のグループから同様の報告があり,腹部症状や関節症状が強い症例では第XIII因子の低下が著明であり,そのような症例に対して第XIII因子製剤(フィブロガミン®)の投与が有効であることが報告されてきた.
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