特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
IX 免疫
80.若年性特発性関節炎とステロイド内服薬
和田 靖之
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院 小児科
キーワード:
Ciclosporin
,
Prednisolone
,
関節炎-若年性
,
Tacrolimus
,
禁忌(治療)
,
Tocilizumab
,
小児薬用量
Keyword:
Arthritis, Juvenile
,
Prednisolone
,
Cyclosporine
,
Tacrolimus
,
Tocilizumab
pp.1674-1675
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086352
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薬物療法の進歩により,関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)におけるステロイド薬の位置付けも大きく変わった.以前よりステロイド薬の強力な抗炎症作用については十分に認識されていたが,副作用を重視するあまり,関節内注入を除き経口投与は条件付き以外,避けるように扱われていた.近年,メトトレキサート(MTX)などの優れた疾患修飾性抗リウマチ薬(disease-modifying antirheumaticdrugs:DMARDs)の出現と生物学的製剤の開発により,RA治療の最終目標が朝のこわばり・関節疼痛の軽減から骨破壊の抑制・阻止に向けられ,いかに早く関節の炎症を抑えるかが治療の中心になり,ステロイド薬がどのように関与していくかも重要な検討事項になった.
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