臨床経験
若年子宮頸がん患者における卵巣摘出術施行症例の臨床的検討
西ヶ谷 順子
1
,
小林 陽一
,
岩下 光利
,
柳本 茂久
1杏林大学 産科婦人科
キーワード:
エストロゲン代償療法
,
骨密度
,
子宮頸部腫瘍
,
腺癌
,
扁平上皮癌
,
卵巣疾患
,
卵巣摘出術
,
治療成績
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Ovarian Diseases
,
Ovariectomy
,
Bone Density
,
Estrogen Replacement Therapy
,
Treatment Outcome
pp.757-761
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016353389
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
著者らは若年子宮頸癌に対し卵巣摘出術を施行した7例を対象に、術後の卵巣欠落症状、脂質異常の有無、骨塩量、治療について検討した。その結果、卵巣欠落症状については、のぼせ、ホットフラッシュなどの典型的なもののほか、倦怠感や易疲労感などが多くみられた。脂質異常は2例にみられたが、薬物治療を要するものはなかった。骨塩量は全例正常範囲内であった。術後追加治療終了後に全例でエストロゲン貼付剤によるホルモン補充療法(HRT)を行ったところ、HRT後は自覚症状の消失あるいは軽減が得られた。尚、HRTによる有害事象は認められなかった。
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.