原著
卵巣腫瘍手術症例における年齢別組織型の検討
村岡 由真
1
,
西ヶ谷 順子
,
堂園 渓
,
小山 典宏
,
小林 陽一
1杏林大学 医学部産科婦人科学教室
キーワード:
奇形腫
,
卵巣腫瘍
,
卵巣摘出術
,
卵巣嚢胞
,
後向き研究
,
年齢因子
,
胚細胞腫
,
明細胞腺癌
,
類内膜癌
,
子宮内膜嚢胞
,
漿粘液性腫瘍
Keyword:
Retrospective Studies
,
Carcinoma, Endometrioid
,
Germinoma
,
Adenocarcinoma, Clear Cell
,
Ovarian Cysts
,
Ovarian Neoplasms
,
Ovariectomy
,
Teratoma
,
Age Factors
pp.643-647
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021205835
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大学病院と市中病院の2つの病院で手術を施行した卵巣腫瘍患者について、年齢を40歳未満(A群)、40~59歳(B群)、60歳以上(C群)の3群に分けて組織型の傾向を検討した。良性腫瘍では成熟嚢胞性奇形腫はA・C群で、内膜症性嚢胞はA・B群で頻度が高かった。悪性腫瘍はA群ではLPMと胚細胞腫瘍が多く、明細胞癌はA・B群で多く認められた。年齢別の組織型にはある一定の傾向があることが示唆され、治療方針決定に有用である。
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