臨床経験
ARTにおける妊娠早期の血中hCG値に関する検討
山本 由理
1
,
桑原 章
,
山崎 幹雄
,
岩佐 武
,
檜尾 健二
,
苛原 稔
1徳島大学 産科婦人科
キーワード:
生物学的マーカー
,
Chorionic Gonadotropin
,
妊娠前期
,
胚移植
,
流産
,
基準値
,
検査予測値
,
妊娠率
,
妊娠転帰
Keyword:
Abortion, Spontaneous
,
Embryo Transfer
,
Chorionic Gonadotropin
,
Pregnancy Trimester, First
,
Predictive Value of Tests
,
Pregnancy Outcome
,
Reference Values
,
Biomarkers
,
Pregnancy Rate
pp.439-443
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00535.2016251498
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著者らの施設で実施したART胚移植135例を対象に、移植後早期の血中hCG値に関する検討を行った。その結果、1)移植あたりの臨床妊娠率は新鮮周期35.9%、ホルモン周期凍結融解周期40.4%、自然凍結融解周期で57.1%であった。2)妊娠4週の血中hCG値は妊娠転帰の予測に有用であり、血中hCG値が30~40mIU/ml以上であれば臨床妊娠の可能性が高く、数値が高い場合は妊娠継続となる可能性が高いことが明らかとなった。3)一方、妊娠4週で30~40mIU/ml以上の内因性hCGが検出されたにもかかわらず、胎嚢が確認できない場合には、異所性妊娠の可能性を考慮し慎重な対応が必要であると考えられた。
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