臨床報告
Unilateral acute idiopathic maculopathyの眼底自発蛍光および光干渉断層血管撮影 UAIMのFAFとOCT angiography
花田 真毅
1
,
丸子 一朗
,
古泉 英貴
,
飯田 知弘
1東京女子医科大学 眼科学教室
キーワード:
Indocyanine Green
,
網膜色素上皮
,
蛍光眼底撮影法
,
黄斑変性症
,
網膜剥離
,
Fluorescein
,
光干渉断層撮影
,
脈絡毛細管板
Keyword:
Fluorescein Angiography
,
Indocyanine Green
,
Macular Degeneration
,
Retinal Detachment
,
Fluorescein
,
Tomography, Optical Coherence
,
Retinal Pigment Epithelium
pp.449-456
発行日 2017年4月5日
Published Date 2017/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2017221752
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35歳女。1週間前からの右眼偏視および視力低下を主訴とした。右眼視力は0.5(0.9)であった。右眼底には中心窩を含む黄斑耳側に約1.5乳頭径大の黄白色斑を認め、フルオレセインおよびインドシアニングリーン蛍光造影ではともに病変部は初期から低蛍光、その周囲は初期から後期にかけて過蛍光を呈していた。光干渉断層計(OCT)で網膜色素上皮(RPE)に肥厚と不整がありellipsoid zoneが消失していた。眼底自発蛍光(FAF)は病変部に一致して過蛍光を認め、光干渉断層血管造影(OCTA)では脈絡毛細血管板(CC)レベルで病変部に低輝度所見を認めた。自覚症状は徐々に改善し1週間後には矯正視力(1.2)となり、感染症など原因は特定されずUnilateral acute idiopathic maculopathyと診断した。OCTでRPEの肥厚範囲は縮小し3ヵ月後にはellipsoid zoneも回復し、FAFでは過蛍光所見の減弱と縮小を認めた。OCTAではCCレベルでの低輝度所見は縮小し、3ヵ月後には病変部周囲とほぼ同輝度となった。
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