特集 股関節鏡視下手術の現状と最近の進歩
大腿骨頭すべり症に対する関節鏡視下骨軟骨形成術
田中 秀達
1
,
芝崎 真人
1
,
栗島 宏明
2
1東北大学整形外科学教室
2仙台赤十字病院整形外科
キーワード:
大腿骨頭すべり症(slipped capital femoral epiphysis;SCFE)
,
大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement;FAI)
,
関節鏡視下骨軟骨形成術(arthroscopic osteochondroplasty)
Keyword:
大腿骨頭すべり症(slipped capital femoral epiphysis;SCFE)
,
大腿骨寛骨臼インピンジメント(femoroacetabular impingement;FAI)
,
関節鏡視下骨軟骨形成術(arthroscopic osteochondroplasty)
pp.136-140
発行日 2026年2月19日
Published Date 2026/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002435
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本稿は,大腿骨頭すべり症(SCFE)の残存変形に起因する大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)に対する関節鏡視下骨軟骨形成術の意義を概説する。SCFEは思春期に発症し,in situ固定が標準治療であるが,軽度例でもcam変形が残存しFAIや変形性股関節症に進展するリスクがある。関節鏡視下骨軟骨形成術は低侵襲にcam変形を矯正し,疼痛や可動域の改善をもたらす有効な方法であり,近年の報告ではmHHS・α角・内旋可動域の改善が示されている。In situ固定と同時または早期に施行することで関節唇・軟骨損傷の進行を抑制できる可能性があり,軽~中等度すべりで良好な成績を示す。一方,重度例では適応が限られ,症例選択と術者経験が重要である。長期的な関節保護効果の検証が今後の課題である。

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