特集 骨転移による病的骨折への挑戦
骨転移病的骨折に対するmega-prosthesisを用いた人工関節置換のコツとピットフォール
今西 淳悟
1
,
佐藤 健二
1
,
松山 太祐
1
,
松井 健太郎
1
,
河野 博隆
1
1帝京大学医学部整形外科学講座
キーワード:
メガプロステーシス(mega-prosthesis)
,
骨転移(bone metastases)
,
病的骨折(pathological fracture)
,
人工関節置換(endoprosthetic reconstruction)
Keyword:
メガプロステーシス(mega-prosthesis)
,
骨転移(bone metastases)
,
病的骨折(pathological fracture)
,
人工関節置換(endoprosthetic reconstruction)
pp.382-392
発行日 2025年4月19日
Published Date 2025/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002117
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Mega-prosthesisは腫瘍専用インプラントと思われがちである。しかし,頻度から考えても原発性悪性骨腫瘍のみならず,骨転移や粉砕骨折,インプラント周囲骨折など幅広い適応がある。骨転移に対しては,切迫骨折あるいは病的骨折を伴い内固定では十分な強度が得られない場合や,長期生命予後が期待され切除が望ましい場合などに,ステムをセメント固定して使用される。筋腱付着部は切り離されるため,部位に応じた機能再建のコツがある。また,担がん状態の骨転移手術では,骨セメント注入症候群や肺塞栓症などの合併症に注意する必要がある。

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