特集 骨転移による病的骨折への挑戦
四肢病的骨折に対する骨接合術のトレンド
籾井 健太
1
1九州大学病院救命救急センター
キーワード:
骨転移による病的骨折(pathological fractures due to bone metastases)
,
がん治療との統合的アプローチ(integrated approach to cancer treatment)
,
手術戦略と内固定術(surgical strategies and internal fixation)
Keyword:
骨転移による病的骨折(pathological fractures due to bone metastases)
,
がん治療との統合的アプローチ(integrated approach to cancer treatment)
,
手術戦略と内固定術(surgical strategies and internal fixation)
pp.372-381
発行日 2025年4月19日
Published Date 2025/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000002116
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骨転移による病的骨折の治療において,整形外科医の役割は患者のQOL改善とがん治療の継続をサポートすることにある。治療は疼痛緩和や機能回復を目指し,予後に応じた固定法やインプラントの選択が重要である。症例ごとに異なる手術戦略(髄内釘,プレート,腫瘍掻爬,血管柄付き骨移植など)を組み合わせ,がん治療の進行に合わせた長期間の固定性維持を実現する必要がある。整形外科医はがん治療においてますます重要な役割を果たすことが予想される。

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