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連載 卒後研修講座
大腿骨頚部骨折に対する骨接合術
Open reduction and internal fixation for femoral neck fracture
横尾 賢
1
,
塩田 直史
1
S. Yokoo
1
,
N. Shiota
1
1岡山医療センター整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Okayama Medical Center, Okayama
キーワード:
femoral neck fracture
,
cannulated cancellous hip screw
Keyword:
femoral neck fracture
,
cannulated cancellous hip screw
pp.907-917
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_907
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は じ め に
本邦における大腿骨頚部・転子部骨折の発生数は,2012年では年間で175,700例であり1),2020年に240,000例,2040年には320,000例に増加すると推測されている2).米国において,股関節骨折が医療経済負担の高額上位20位以内で年間約200億ドルが費やされており,今後さらに増加することが予測されている3).遭遇頻度がきわめて高い整形外科疾患の一つであり,また後述のとおり,手術的治療が第一選択となるため,大腿骨近位部骨折に対する知識および経験を有しておくことはたいへん重要であるといえる.
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