特集 上腕骨外側・内側上顆炎—診療の基本と最近の進歩—
上腕骨内側上顆炎に対する鏡視下手術
織田 崇
1
1済生会小樽病院整形外科
キーワード:
上腕骨内側上顆炎(medial epicondylitis)
,
関節鏡(arthroscopy)
,
腱付着部症(enthesopathy)
Keyword:
上腕骨内側上顆炎(medial epicondylitis)
,
関節鏡(arthroscopy)
,
腱付着部症(enthesopathy)
pp.872-876
発行日 2024年8月19日
Published Date 2024/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001863
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上腕骨内側上顆炎に対する鏡視下手術により,周囲組織への侵襲を最小限として屈曲回内筋群起始部を内側上顆より切離することができる。腱切離部と尺骨神経や内側側副靱帯前斜走靱帯とが近接しているが,解剖学的研究や臨床研究の結果からは損傷するリスクは低いと考えられる。創傷治癒と組織再生過程に配慮した後療法を併用することで,安静時痛と動作時痛が軽快し,上肢機能の改善が期待できる。
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