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特集 リハ専門医が知っておくべき骨関節の3次元動態
4 肘関節のバイオメカニクス
Biomechanics of the Elbow
岡 久仁洋
1,2
Kunihiro Oka
1,2
1大阪大学保健センター整形外科
2大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
キーワード:
肘関節
,
3次元
,
バイオメカニクス
,
キネマティクス
,
動態解析
Keyword:
肘関節
,
3次元
,
バイオメカニクス
,
キネマティクス
,
動態解析
pp.758-761
発行日 2016年10月18日
Published Date 2016/10/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 肘関節には腕尺関節,腕橈関節,近位橈尺関節の3つの関節があり,屈伸運動と前腕回旋運動を行うことができる.安定した関節運動を行うための機構として内側側副靱帯,外側側副靱帯複合体があり,靱帯機能が破たんすることにより,肘関節拘縮,不安定性の原因となる.屈伸運動の回転軸の通過する位置は,上腕骨滑車中心の内側側副靱帯前斜走線維の付着部に一致するが,外側は屈曲肢位により外側側副靱帯付着部面に分布し,回転軸の軌跡は円錐状となる.前腕回旋軸は尺骨小窩と橈骨頭中心を通過し,前腕は,ほぼ一軸性の回旋運動を行う.これらの肘関節における解剖学的特徴と3次元的動態解析に基づいた運動機能について述べる.
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