特集 疲労骨折の病態と治療
Ⅰ 総論
疲労骨折の基礎知識
木村 由佳
1
,
石橋 恭之
1
,
津田 英一
2
1弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座
2弘前大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座
キーワード:
疲労骨折(stress fracture)
,
疫学(epidemiology)
,
骨代謝(bone metabolism)
Keyword:
疲労骨折(stress fracture)
,
疫学(epidemiology)
,
骨代謝(bone metabolism)
pp.10-16
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001161
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・疲労骨折の発生年齢のピークは16歳であり,部位別には腰椎,中足骨,脛骨の順に多かった。
・疲労骨折は,正常な骨に対して通常では骨折しない程度の負荷が繰り返し加わって生じる骨折であり,骨への力学的負荷によるマイクロクラックルと局所的リモデリングによる修復の不均衡が原因で生じる。
・疲労骨折には,骨代謝や骨形態,解剖学的因子やバイオメカニクス因子を含めた内因性の要因,そして環境や靴などの外因性の要因があり,疲労骨折の治療や予防を行うために重要である。
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