特集 運動器慢性疼痛の病態と治療
慢性疼痛と脳神経活動
寳珠山 稔
1
1名古屋大学大学院総合保健学専攻/名古屋大学脳とこころの研究センター
キーワード:
脳内ネットワーク(brain networks)
,
神経マトリクス(neuro-matrix)
,
疼痛マトリクス(pain matrix)
,
複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome;CRPS)
Keyword:
脳内ネットワーク(brain networks)
,
神経マトリクス(neuro-matrix)
,
疼痛マトリクス(pain matrix)
,
複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome;CRPS)
pp.717-721
発行日 2022年7月19日
Published Date 2022/7/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001055
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慢性疼痛を生じている状態では,疼痛に関連する感覚系に変化が生じているばかりではなく広範囲の脳領域に影響が及んでいる。疼痛の認識は,侵害刺激によって生じる一方,脳の基本活動を決定する複数の神経ネットワークやネットワーク相互の変化によって形成されている可能性がある。それらは感覚・運動機能や認知機能,自律神経活動や自己表出などにさまざまな程度で影響を及ぼし,合併症としての機能障害を生じると考えられる。
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