特集 創外固定法Update
下肢の骨折におけるリング型創外固定
野坂 光司
1
,
宮腰 尚久
1
,
河野 哲也
1
,
三田 基樹
1
,
原田 俊太郎
1
,
島田 洋一
2
1秋田大学大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系整形外科学講座
2秋田県立医療療育センター
キーワード:
リング型創外固定(circular external fixation)
,
荷重(weight bearing)
,
脆弱性骨折(fragility fracture)
Keyword:
リング型創外固定(circular external fixation)
,
荷重(weight bearing)
,
脆弱性骨折(fragility fracture)
pp.810-816
発行日 2021年8月19日
Published Date 2021/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000706
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
高齢者下肢脆弱性骨折において,運動機能が低下した高齢者では患肢免荷による歩行が困難なことが多い。また老人性皮膚萎縮のため術後の皮膚トラブルも起こりやすい。骨折部の粉砕が高度な場合,強固な固定力が得られにくいために,偽関節,内固定材料の折損,変形治癒を生じ,再手術が必要なことも少なくない。超高齢社会のわが国における骨折治療において,内固定(プレートや髄内釘)での強固な固定が困難な重症骨粗鬆症症例では,固定力が強く,早期荷重が可能なリング型創外固定を選択肢としてもつことで,治療選択の幅は広がる。
Copyright © 2021, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.