特集 心臓電気生理を理解して不整脈診療に活かす
診る 危険なJ波をどう読むか?
鎌倉 令
1
,
草野 研吾
1国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門不整脈科
キーワード:
心室細動
,
心電図
,
電気的除細動
,
植込み型除細動器
,
Brugada症候群
,
再分極
Keyword:
Electric Countershock
,
Electrocardiography
,
Ventricular Fibrillation
,
Defibrillators, Implantable
,
Brugada Syndrome
pp.546-551
発行日 2019年6月9日
Published Date 2019/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2019249764
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Point>1 12誘導心電図において、1)下側壁の広範な誘導におけるJ点上昇、2)0.2mVを超えるJ点上昇、3)ST部分が水平型もしくは下降型、4)日内変動・日差変動の大きなJ波、5)低い波高のT波、といった指標が不整脈死の高リスクのJ波として知られている。2 J波が単独で心室細動の原因となっている場合もあるが(早期再分極症候群)、その頻度自体は低い。器質的心疾患に合併した際に心室性不整脈発生のリスクとなることも報告されている。3 無症候性で突然死の家族歴のないJ波例は経過観察が望ましい。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.