特集 心電図パーフェクトレッスン
(LESSON 03)見極めろ!異常波形 ブルガダ症候群
篠原 徹二
1
,
高橋 尚彦
1大分大学 医学部循環器内科・臨床検査診断学講座
キーワード:
Isoprenaline
,
血統
,
心室細動
,
心電図
,
電気的除細動
,
日常生活活動
,
有病率
,
リスク
,
カテーテルアブレーション
,
植込み型除細動器
,
リスク評価
,
遺伝的素因(疾患)
,
Brugada症候群
,
生活指導
Keyword:
Defibrillators, Implantable
,
Catheter Ablation
,
Prevalence
,
Ventricular Fibrillation
,
Electric Countershock
,
Electrocardiography
,
Risk Assessment
,
Isoproterenol
,
Pedigree
,
Activities of Daily Living
,
Risk
,
Brugada Syndrome
,
Genetic Predisposition to Disease
pp.1404-1409
発行日 2023年12月25日
Published Date 2023/12/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2024096732
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<POINT>▼ブルガダ症候群は心電図所見から診断される.第2~4肋間のV1およびV2誘導において,自然発生,発熱時およびNaチャネル遮断薬による薬物負荷後にタイプ1心電図(コブド型ST上昇)所見を認めた場合と定義されている.▼ブルガダ症候群は,東アジアで有病率が高く,日本人では0.1~0.3%と報告されている.日本人を含めたアジア人の30~50代の男性に多い(男女比9:1).▼ブルガダ症候群患者における心室細動発生リスクの層別化は,(1)症状,(2)家族歴,(3)心電図所見,(4)電気生理学的検査などがあり,これらの結果などをふまえて慎重に行う.▼植込み型除細動器は,ブルガダ症候群患者の突然死予防に有効であることが証明された唯一の治療法である.タイプ1心電図に加えて心肺停止蘇生歴あるいは心室細動の既往を有する患者で必要である.
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