特集 一人の診察であわてないために!病状と検査結果から導き出す確定診断のコツ
一般外来 聞こえてしまったものは仕方がない 収縮期雑音を聴取したときの鑑別疾患と対応
松村 正巳
1
1自治医科大学地域医療学センター 総合診療部門
キーワード:
三尖弁閉鎖不全症
,
心臓聴診法
,
鑑別診断
,
僧帽弁閉鎖不全症
,
大動脈弁狭窄症
,
収縮期雑音
Keyword:
Aortic Valve Stenosis
,
Diagnosis, Differential
,
Heart Auscultation
,
Mitral Valve Insufficiency
,
Tricuspid Valve Insufficiency
,
Systolic Murmurs
pp.176-179
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018029964
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例
A 医師は循環器科に入局し2 年目である。今日は医学生外来実習の指導教員が急遽出張 になり代理を頼まれた。実習では医学生が初診患者の問診と身体診察を行うところを見守り, その後,医学生に解説しながら診療を行う。 患者は81 歳,女性。昨日,家事の最中に意識を失い,気がついたときは台所で横になって いたという。診察後,医学生が「収縮期雑音が聞こえるように思うのですが……」という。さて, 聞こえてしまったものは仕方がない。 診察のポイントと鑑別は?
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.