特集 大動脈疾患を見直す
治す 薬物治療 解離慢性期
新沼 廣幸
1
1聖路加国際病院 心血管センター循環器内科
キーワード:
Adrenergic Beta-Antagonists
,
大動脈瘤
,
動脈瘤-解離性
Keyword:
Aortic Aneurysm
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Aneurysm, Dissecting
pp.744-748
発行日 2017年7月9日
Published Date 2017/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2017303052
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大動脈解離はその急性期にしばしば破裂,死亡に至ることがあり重篤な疾患として知られている。わが国では諸外国と比較してCT装置の普及が進んでいるため,大動脈解離を疑い造影CT検査を行えれば確定診断に至ることは可能である。急性期の降圧は硝酸薬,カルシウム拮抗薬,β遮断薬,α遮断薬などを主として用い,静注薬から貼布薬または経口薬への移行を必要とする。一方,慢性期大動脈解離の内科的治療の目的は第一に収縮期血圧のコントロールであり,急性期に必要とした降圧薬の種類と投与量の再検討も必要となる。第二は心拍数のコントロールが重要である。本稿では大動脈解離の慢性期薬物治療について述べる。
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