特集 症候別画像診断プロトコル
ナビゲーション・実体モデル画像 CT bronchoscopy[CT] Virtual bronchoscopyを用いた肺野末梢病巣への経気管支的誘導
森谷 浩史
1
,
浅野 文祐
1大原綜合病院 画像診断センター
キーワード:
気管支腫瘍
,
腫瘍侵入性
,
腺癌
,
肺腫瘍
,
三次元イメージング
,
仮想気管支鏡法
,
胸部CT
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Bronchial Neoplasms
,
Lung Neoplasms
,
Neoplasm Invasiveness
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.144-146
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184041
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肺野末梢病巣への経気管支的誘導は細胞診・ 生検組織診などの確定診断,小病巣に対する切 除前マーキングなどに用いられる。本手法の originは坪井らが開発した経気管支的末梢病巣 擦過法1)である。気管支造影を行って病巣への 気管支を同定した後に先端可動式の鋭匙を誘導 する方法で95 % 程度の命中率を達成した。 virtual bronchoscopyは気管支造影の代わりに CT撮影データを用いる手法である2,3)。CTデー タの膨大な数の末梢気管支のなかから目的気管 支を選択し,三次元画像作成装置による気管支 内腔表示に従って,実内視鏡を誘導する。目標 到達の確認は,X線透視・術中CT撮影・経気管 支超音波(EBUS)・迅速細胞診(ROSE)などで 行う。誘導の成否はCT画像上の気管支描出と 三次元画像作成に依存する。CT画像上で病巣 への到達気管支を確認できる場合(CT bronchus sign陽性),命中率が高い3)。
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