特集 症候別画像診断プロトコル
ナビゲーション・実体モデル画像 肝切除ナビゲーション画像[CT]
小坂 一斗
1
1金沢大学 大学院医薬保健学総合研究科放射線科学
キーワード:
肝切除
,
肝臓腫瘍
,
三次元イメージング
,
CT血管造影
,
マルチスライスCT
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
Computed Tomography Angiography
,
Hepatectomy
,
Liver Neoplasms
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Surgery, Computer-Assisted
,
Multidetector Computed Tomography
pp.147-148
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019184042
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肝の複雑な脈管構造の把握,残肝機能評価は, 安全な肝外科手術において必要不可欠である。 ナビゲーション画像は手術時に「画像等手術支 援加算」2,000点が加算されており,肝切除に際 して広く臨床使用されている。肝切除ナビゲー ション画像はmultidetector‒row CT(MDCT) やMRIから得られたdigital imaging communication in medicine(DICOM)データから臓器や脈管, 腫瘍などの病変を抽出し,それらを合成して作 られる。肝切除ナビゲーション画像を用いるこ とで系統的肝切除術における「腫瘍と処理すべ き門脈および肝静脈の立体的な位置関係の把 握」や生体肝移植においてグラフト選択に重要 な「ドナーにおける肝容積測定」,術後肝不全を 防ぐうえで重要な「肝切除後の残肝機能評価」な どを評価することが可能となり,こうしたナビ ゲーション画像の利用は手術の安全性の向上に 大きく寄与している1)。
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