特集 レジデントはどの治療法を選択すればよいのか-日常よく遭遇する疾患-
外傷 前十字靱帯損傷
遠山 晴一
1
,
石田 知也
1北海道大学 大学院保健科学研究院
キーワード:
X線診断
,
運動療法
,
感度と特異度
,
MRI
,
Evidence-Based Medicine
,
診療ガイドライン
,
膝前十字靱帯損傷
,
Pivot-Shift Test
,
靱帯形成術
Keyword:
Anterior Cruciate Ligament Injuries
,
Exercise Therapy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Sensitivity and Specificity
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
pp.159-166
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020051788
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頻度が高いスポーツ外傷の1つである前十字靱帯(ACL)損傷は,損傷後,半月板損傷および関節軟骨損傷の有症率が経時的に増加する。従って,18~35歳の身体活動性の高い症例や半月板損傷を有する症例には,ACL再建手術が推奨されている。一方,活動性の高いACL損傷症例に対し,厳密なスクリーニングと機能的リ八ビリテーションを含む保存療法アルゴリズムを行う試みもなされているが,スポーツ復帰を目的とした保存療法を考慮する場合,保存療法のみでスポーツ復帰が可能となるACL損傷症例の比率は低いことを念頭に置かなければならない。
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