特集 レジデントはどの治療法を選択すればよいのか-日常よく遭遇する疾患-
外傷 足関節捻挫(足関節外側靱帯損傷)
篠原 靖司
1
1立命館大学 スポーツ健康科学部
キーワード:
運動療法
,
局所解剖学
,
関節鏡法
,
腱損傷
,
MRI
,
靱帯損傷
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
関節脱臼
,
X線CT
,
姿勢バランス
,
足首損傷
,
外傷重症度指標
,
足関節外側靱帯
,
足関節骨折
,
靱帯形成術
,
短下肢装具
Keyword:
Anatomy, Regional
,
Arthroscopy
,
Joint Dislocations
,
Diagnosis, Differential
,
Postural Balance
,
Exercise Therapy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tendon Injuries
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Ultrasonography
,
Trauma Severity Indices
,
Ankle Injuries
,
Lateral Ligament, Ankle
,
Ankle Fractures
pp.147-158
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020051787
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足関節捻挫はほとんどが外側靱帯損傷であり,最もよく遭遇するスポーツ外傷である。解剖学的構造により約90%が前距腓靱帯損傷であるといわれている。診断は,腫脹・皮下出血部位・圧痛点が重要であり,MRIや超音波検査は補助的に用いる。治療は保存療法とした固定が中心となり,重症度と患者のニーズに応じて固定法を選択する。リ八ビリテーションは受傷後できるだけ早期より開始し,可動域訓練と筋力およびバランストレーニングを中心に行う。本疾患は高率に後遺症が残ると考えられているため,早期に診断し,適切な治療を行うことが重要である。
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