臨床室
膝前十字靱帯および内側側副靱帯の再手術に自家腱と人工靱帯を用いた1例
奥茂 敬恭
1
,
高木 博
,
神崎 浩二
1昭和大学藤が丘病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
自家移植
,
関節鏡法
,
腱移植
,
骨切り術
,
再手術
,
再発
,
MRI
,
靱帯損傷
,
スポーツ障害
,
膝関節内側側副靱帯
,
大腿四頭筋
,
前十字靱帯再建術
,
人工靱帯
,
膝前十字靱帯損傷
Keyword:
Anterior Cruciate Ligament Injuries
,
Arthroscopy
,
Athletic Injuries
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Recurrence
,
Reoperation
,
Transplantation, Autologous
,
Medial Collateral Ligament, Knee
,
Quadriceps Muscle
,
Anterior Cruciate Ligament Reconstruction
pp.1078-1081
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017399269
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20歳男子。大学のラグビー選手で、高校時代に左前十字靱帯(ACL)、内側側副靱帯(MCL)損傷に対してBTB(骨付き膝蓋腱)とST(半腱様筋)を用いたACL再建術およびアンカーを用いたMCL修復術を他院にて施行されていた。今回、ラグビー練習中に左膝を捻って受傷した際、左膝痛、不安定感が出現し、他院にて左ACL再断裂、左MCL損傷を指摘され、当院へ紹介となった。受診時の単純X線およびMRI所見より左ACL再断裂とIII度左MCL損傷と診断され、大腿四頭筋腱を用いたACL再建および人工靱帯を用いたMCL再建の同時手術を行った。術後半年でラグビーへの部分復帰、約10ヵ月で試合復帰することができた。術後1年経過で膝関節の不安定性はなく、ラグビーにも完全復帰し、Lysholmスコアは100点と良好であった。
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