特集 レジデントはどの治療法を選択すればよいのか-日常よく遭遇する疾患-
変性疾患、骨代謝疾患、腫瘍など 凍結肩(肩関節周囲炎、いわゆる五十肩)
岩堀 裕介
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1三仁会あさひ病院 スポーツ医学・関節センター
キーワード:
Steroids
,
Tramadol
,
X線診断
,
肩関節
,
関節可動域
,
関節周囲炎
,
超音波診断
,
関節内注射
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
拡散MRI
,
ストレッチング
,
関節包解離術
,
関節授動術
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Injections, Intra-Articular
,
Periarthritis
,
Steroids
,
Radiography
,
Shoulder Joint
,
Tramadol
,
Range of Motion, Articular
,
Ultrasonography
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Muscle Stretching Exercises
,
Joint Capsule Release
pp.77-84
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2020051780
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凍結肩は四十肩・五十肩ともよばれ,肩関節疾患のなかでは遭遇する機会が多いが,放っておいても治ると日常診療で軽視されがちである。しかし,初期診断において腱板断裂との鑑別ができていないことが多く,治療に関しても適切な保存療法が実施できずに症状が長引いている場合が少なくない。問診・身体所見とともにエコーやMRIといった画像所見により確実に初期診断を行い,病期や病状に即した保存療法を中心とした治療を行うことにより,短期間に確実に痒痛や運動制限から患者を解放することが整形外科医に求められる。
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