特集 凍結肩の最新の知見と治療法
凍結肩に対するサイレント・マニピュレーション
皆川 洋至
1
1城東整形外科
キーワード:
肩関節
,
関節可動域
,
関節周囲炎
,
神経ブロック
,
インターベンショナル超音波診断
,
治療成績
,
関節授動術
Keyword:
Periarthritis
,
Nerve Block
,
Shoulder Joint
,
Range of Motion, Articular
,
Ultrasonography, Interventional
,
Treatment Outcome
pp.1077-1085
発行日 2017年10月19日
Published Date 2017/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018015536
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はじめに
2010年に筆者は,超音波ガイド下C5-6ブロックを 組み合わせた徒手授動術(manipulation under anesthesia;MUA)を開始し,症例数は2017年8月16 日現在,2,067を数える。この数字は,人手・時間・ 費用の負担が少ない優れた手技であること,いま だに「五十肩」でお茶を濁され,放置される患者が 非常に多いことを物語る。 約30年,凍結肩に対する多くの治療手技に慣れ 親しんできた「自称肩の専門家」の立場からいえ ば,現時点で凍結肩治療の第一選択はサイレント・ マニピュレーションであり,運動器疾患にかかわ るすべての医師が身に付けておくべき基本手技の 1つと考える。 本稿では,手技の詳細,実施に当たってのコツ や注意点を解説する。
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