原著論文
一次修復不能な腱板広範囲断裂に対するテフロンパッチを用いた鏡視下上方関節包再建術(ASCR)
岡村 健司
1
,
吉水 隆貴
,
阿部 真行
,
山田 雄一郎
,
牧原 武史
1羊ヶ丘病院 整形外科
キーワード:
Polytetrafluoroethylene
,
X線診断
,
肩関節
,
関節炎
,
関節鏡法
,
腱
,
再発
,
MRI
,
術後合併症
,
デブリードマン
,
疼痛測定
,
関節包
,
治療成績
,
スーチャーアンカー
,
視覚アナログ尺度
,
手術時間
,
肩腱板損傷
,
人工腱
Keyword:
Rotator Cuff Injuries
,
Arthritis
,
Arthroscopy
,
Debridement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Postoperative Complications
,
Pain Measurement
,
Polytetrafluoroethylene
,
Radiography
,
Recurrence
,
Shoulder Joint
,
Tendons
,
Treatment Outcome
,
Joint Capsule
,
Suture Anchors
,
Operative Time
,
Visual Analog Scale
pp.1165-1173
発行日 2018年10月19日
Published Date 2018/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019003183
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
テフロンパッチを用いて上方関節包再建術を行った腱板広範囲断裂患者24例25肩(男性17例、女性7例、63~88歳)を対象とした。術式は、上方関節包再建術に準じ、再建関節包に大腿筋膜張筋の代わりに生体補填材料のテフロンパッチを用いた。術後は肩外転装具で3週間外転位固定を行った。術翌日より臥位での介助他動屈曲運動、術後7日目から他動外旋運動を開始した。ASESスコアは36.2±15.8→65.1±23.7点、Sh36において、疼痛は2.4±0.6→3.4±0.5点、可動域は2.1±0.8→3.4±0.7点、筋力は1.3±1.0→2.8±1.0点、健康感は2.9±0.6→3.5±0.7点、日常生活機能は2.3±0.6点→3.3±0.7点、スポーツ能力は1.0±1.1→2.2±1.4点、自動屈曲角度は80±53→110±46°、筋力では、外旋筋力が0.4±0.2→0.6±0.4N/kg、痛みにおいて運動時痛は44±23→13±18mm、夜間痛は14±21→1.6±4.9mmに有意に改善した。術後の合併症はテフロンパッチ縫合部の再断裂が3例、異物反応と思われる術後の肩関節炎を1例認めた。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.