特集 手関節尺側部痛をきたす疾患の診断と治療
手関節尺側部痛の鑑別のための病歴と身体所見
普天間 朝上
1
1琉球大学 大学院医学研究科医学専攻整形外科学
キーワード:
腱鞘炎
,
尺骨
,
手関節
,
触診
,
鑑別診断
,
関節脱臼
,
手首外傷
,
関節痛
,
舟状骨(手)
,
三角線維軟骨
,
豆状骨
,
三角骨(手)
,
尺側手根伸筋
,
尺骨突き上げ症候群
Keyword:
Joint Dislocations
,
Diagnosis, Differential
,
Palpation
,
Tenosynovitis
,
Wrist Injuries
,
Wrist Joint
,
Ulna
,
Arthralgia
,
Scaphoid Bone
,
Pisiform Bone
,
Triquetrum Bone
,
Triangular Fibrocartilage
pp.794-801
発行日 2017年8月19日
Published Date 2017/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017355386
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はじめに
手関節尺側部の疼痛を訴えて,外来を訪れる患 者をしばしば診療する。X線像にて明らかな骨傷 はなく,関節捻挫,関節炎,腱鞘炎などと診断さ れ,漫然と治療された例をときに診察する。手関 節尺側に圧痛を認めるにもかかわらず,明らかな 疼痛部位を自覚せず手関節全体の疼痛を訴える例 では,診断に苦慮することもある。いずれも疼痛 が持続するため病院を転々としていることが多 い。手関節尺側部疾患の診断は容易でないが,本 稿がその一助となれば幸いである。
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