特集 関節鏡手術の最新の話題
手関節鏡 TFCC損傷に対する鏡視下縫合術
中村 俊康
1
1国際医療福祉大学臨床医学研究センター
キーワード:
関節鏡法
,
関節造影
,
骨ワイヤー
,
手関節
,
手首外傷
,
縫合法
,
三角線維軟骨
Keyword:
Arthrography
,
Arthroscopy
,
Bone Wires
,
Suture Techniques
,
Wrist Injuries
,
Wrist Joint
,
Triangular Fibrocartilage
pp.78-82
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017206977
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POINT
①TFCC損傷の診断に手関節鏡,特にDRUJ鏡が必須となっている。 ② TFCC損傷に対する鏡視下手術には,鏡視下TFCC部分切除術,鏡視下TFCC capsular縫合 術,鏡視下TFCC transosseous縫合術がある。 ③ 鏡視下TFCC capsular縫合術はPalmer分類1B損傷などが適応で,関節包に損傷部を縫着 する術式である。 ④ 鏡視下TFCC transosseous縫合術は,橈尺靱帯(三角靱帯)小窩部裂離損傷が適応であり, 受傷後6カ月以内の急性~亜急性例が適応で,TFCCを経尺骨に作製した骨孔を通して小窩 に縫着する術式である。手術手技が難しく,縫合キットの開発が待たれる。
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