特集 関節の再生医療
関節軟骨再生の臨床応用を踏まえた前臨床研究におけるエビデンス構築 動物モデル選択
高橋 匠
1
,
佐藤 正人
1東海大学 医学部外科学系整形外科学
キーワード:
同種移植
,
関節軟骨
,
疾患モデル(動物)
,
選択行動
,
軟骨疾患
,
Evidence-Based Medicine
,
診療ガイドライン
,
軟骨細胞
,
再生医学
,
組織工学
,
アメリカ
,
ヨーロッパ
,
軟骨再生
Keyword:
Choice Behavior
,
Cartilage Diseases
,
Cartilage, Articular
,
Disease Models, Animal
,
Europe
,
Transplantation, Homologous
,
United States
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Chondrocytes
,
Tissue Engineering
,
Regenerative Medicine
pp.1212-1217
発行日 2017年12月19日
Published Date 2017/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018087236
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はじめに
関節軟骨は,無血管・無神経組織であり自然修 復能が乏しく1),損傷や加齢による疾患がもたら す生活の質(quality of life;QOL)の低下,健康寿 命の短縮,医療や福祉コストへの負担などを勘案 すると,再生医療の格好の標的である2)。そのため, 近年では関節軟骨再生を目的とした研究が盛んに 行われ,そのなかでも臨床応用を見据えた研究が 重要視されてきている。 本稿では,関節軟骨再生の臨床応用を踏まえた 前臨床研究の動物モデル選択に関しての国際的コ ンセンサスとあわせて,東海大学で実施中の軟骨 細胞シートの臨床研究に向けて構築した,前臨床 研究のエビデンスに関して紹介する。
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