特集 関節の再生医療
脂肪由来幹細胞を用いた関節軟骨の再生
中山 功一
1
,
赤崎 幸穂
,
岡崎 賢
,
松田 秀一
,
中島 康晴
1佐賀大学 医学部臓器再生医工学
キーワード:
自家移植
,
関節軟骨
,
ギプス包帯
,
骨膜
,
疾患モデル(動物)
,
脂肪組織
,
軟骨疾患
,
細胞性スフェロイド
,
治療成績
,
間葉系幹細胞移植
,
軟骨再生
Keyword:
Adipose Tissue
,
Casts, Surgical
,
Cartilage Diseases
,
Cartilage, Articular
,
Disease Models, Animal
,
Periosteum
,
Transplantation, Autologous
,
Treatment Outcome
,
Spheroids, Cellular
,
Mesenchymal Stem Cell Transplantation
pp.1248-1256
発行日 2017年12月19日
Published Date 2017/12/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018087241
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はじめに
従来,修復・再生は困難とされていた関節軟骨 の損傷は,1994年に報告された自家培養軟骨細胞 移植術(autologous chondrocyte implantation; ACI)を皮切りに多くの手法が開発され,いくつ かの手法で臨床応用されるようになった1)〜3)。 2000年当時,軟骨再生の分野ではいかにin vitro で生体の関節軟骨と同等の力学的強度をもったイ ンプラントを作製するかということが主要なテーマ であり,さまざまな生分解性の材料(スキャフォー ルド)を用いて軟骨細胞と混合して移植するという 手法が主流であった。
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