特集 人工股関節置換法 アプローチと最新の機器のトレンド
THA摺動面における最新の動向と話題
山本 謙吾
1
,
立岩 俊之
,
高橋 康仁
1東京医科大学 整形外科学分野
キーワード:
セラミック
,
腐食
,
Polyethylene
,
股関節置換術
,
摩耗
Keyword:
Ceramics
,
Corrosion
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Polyethylene
pp.1112-1118
発行日 2017年11月19日
Published Date 2017/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018042391
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はじめに
大径metal on meta(l MoM)摺動面は,脱臼予防 に有効ということで,わが国では2000年代後半に 人工股関節全置換術(total hip arthroplasty; THA)に導入された。しかしその後,摺動面の異 常摩耗,骨頭ステム嵌合部の腐食に起因した周囲 組織障害など,いわゆるadverse reactions to metal debris(ARMD)1)の発生が国内外で明らか となった。この影響により,現在ではMoM THA は施行されなくなり,摺動面選定に関する考え方 も,ここ数年で変化しつつある。 本稿では,摺動面に関する最新の動向と話題に ついて概説する。
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