発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002182190
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不安定型橈骨遠位端骨折6例(61~85歳)を対象に,創外固定器とリン酸カルシウムセメント充填術を併用した治療を行い,術直後と最終調査時のX線像でradial tilt,dorsal tilt,ulnar varianceを計測し比較検討した.術後の臨床成績は斉藤の治療成績評価基準で判定した.手術時間は15~116(平均52.8)分で,創外固定の期間は43~53(平均45.8)日であった.術直後と最終調査時のX線比較では,radial tiltが平均で22.7度から21.6度,dorsal tiltが平均で0.2度から2.0度,ulnar varianceが平均で0.7mmから1.5mmへ変化した.軽度の背屈転位を認め,また,橈骨の短縮を完全に防止することはできなかった.治療成績は斉藤の評価基準でexcellent 5例,good 1例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002