特集 骨折治療の最前線
偽関節・変形癒合治療
新倉 隆宏
1
1神戸大学 大学院医学研究科整形外科学
キーワード:
偽関節
,
骨移植
,
骨折固定法
,
髄内固定法
,
内固定法
,
変形治癒骨折
Keyword:
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Fracture Fixation
,
Fracture Fixation, Internal
,
Pseudarthrosis
,
Bone Transplantation
,
Fractures, Malunited
pp.414-421
発行日 2017年4月19日
Published Date 2017/4/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017203076
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偽関節と変形癒合は,骨折治療における最も重 大な合併症の代表的なものといえる。誰もがこれ を避けたいと思い,治療に当たっているだろう。 偽関節や変形癒合の症例の一部には,骨折手術の 技術的不備に伴うものがあるのは事実である。し かし最善を尽くした治療を施しても,結果として 偽関節や変形癒合に至ってしまうことはある。偽 関節や遷延癒合は全骨折症例の5 ~ 10%に生じる という報告がある1)。 本稿では偽関節と変形癒合につき,主に治療に ついて概説する。
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